発見!おもしろ学校ホームページ仕事ってなんだろう?とつげき!科学館おすすめリンク集
仕事って何だろう?

 

こんにちは、ハルカ先生です。みんなは大人になったら、どんな仕事につきたいかな?
プロ野球選手、弁護士(べんごし)、銀行員、ラーメン屋さん、美容師(びようし)、看護士(かんごし)・・・
そう、世の中にはいろいろな仕事があるけど、一体どんなことをしているんだろう?
ここでは、じっさいに働く大人の人にインタビューして、その仕事の内容や「やりがい」、「よろこび」、「たいへんなところ」などを紹介(しょうかい)していくわよ。

 

第3回 美容師の仕事ってなに?

お客さんの笑顔がいちばんうれしい

今回の仕事は、美容師さん。神奈川県川崎市で「ハンモック・スマイル」というステキな名前の美容室を開いているオーナーの福井(ふくい)さんと小澤(おざわ)さん、お店で働いている井上(いのうえ)さんの3人にお話を聞きました。

美容師さんって女の子なら一度はあこがれる職業ですよね。どんなヒミツがあるのか、ハルカ先生も興味しんしんです。

お店の中は、「気軽に遊びに来られる店にしたい」と福井さんがいうように、木のぬくもりあふれるウッディな装(よそお)い。壁(かべ)には女性らしいオブシェがいくつも飾られています。しかも窓際(まどぎわ)には本物のハンモックが!
このハンモックは、お子さんの遊び場になっているほか、たまに大人の方も実際に楽しんでいるんですって!(笑)

 

髪(かみ)をカットする「ハンモック・スマイル」の美容師 福井(ふくい)さん
髪(かみ)をカットする「ハンモック・スマイル」の美容師 福井(ふくい)さん

 

■美容師になろうと思ったきっかけは?

 では、美容師についていろいろお話をうかがっていきますね。まずは、なぜ美容師になろうと思ったのか、それぞれ3人にお聞きしましょう。
福井さんはお母さんが美容院を開いていたので、身近な仕事として接していたのですね。

 

「そうですね。小さいころから母親の仕事ぶりをみたり、手伝いなどもしていたので自然と興味を持ったのだと思います。もともと人と話をするのが好きでしたし、お客さんが喜んで帰る姿(すがた)を見て、この仕事もいいなあと思うようになりました。でも、ほんとうに職業として美容師になろうと思ったのは高校生になってからですね」(福井)

福井さん
福井さん

 小澤さんは、叔母(おば)さんが美容師をしていたんですよね。

 

「はい。そんな影響(えいきょう)からか、髪(かみ)をいじるのが好きな子どもでしたね。ヘアスタイルをちょっと変えるだけで雰囲気(ふんいき)がちがって見えるでしょ。たとえば、友だちの髪の結び方を変えてあげるだけでも、とっても喜ばれたんです。そんなところから、小学生の時にはもう美容師になることしか考えていませんでした(笑)」(小澤)

小澤さん
小澤さん

 井上さんの場合はちょっと遅くて、短大を卒業してから美容師になろうと決めたということですが、何かきっかけになる出来事がありましたか?

 

「18歳(さい)の時にカットモデルをして、そのときの美容師さんの印象が強かったことがきっかけになりました。その手際のよさにもびっくりしたのですが、会話も上手く、私もこんな風に人をきれいにしてあげたいと思ったんです。いま思うと、小さいころから絵をかいたり、工作したり、物をつくることが好きでしたね」(井上)

井上さん
井上さん

 美容師になる人は福井さんや小澤さんのように、実家が美容院だったり、身近に美容師さんがいる人が多いようですが。

 

「やはり髪(かみ)を切るには技術がいるわけで、それを間近にすると子ども心にもすごいなと思うからなのかもしれませんね。実は、小学生の娘(むすめ)がすでに将来(しょうらい)は美容師になりたいと話しています。なぜ、なりたいのか聞いたら、ハサミで髪をササッと切るところとか仕事をしている姿がカッコよく見えるからだそうです(笑)」(小澤)

「たしかに子どものころは、母親が美容師なのが自慢(じまん)でした。よく友だちにもお母さんが美容師でいいねといわれた記憶(きおく)があります」(福井)

「もちろん、周囲に関係なく美容師をめざす人もたくさんいます。美容師は以前は女の人ばかりでしたが、今では美容師を目指す男の子たちも多いんですよ」(井上)


■美容師になるには?

 どんな職業でも同じだと思いますが、大人がいっしょうけんめいに仕事をしている姿はやっぱりカッコいい! それを毎日近くで見ていたら、わたしもあんな風になりたいと思ってしまうかも。では、そんな美容師になるには、どうすればいいですか?

 

「まず高校を卒業し、美容専門学校(びようせんもんがっこう)を出て、国家試験に合格して美容師の免許(めんきょ)を取得(しゅとく)することです。国家試験の内容は、筆記と実技。筆記試験では、化粧品(けしょうひん)に関する科学知識、皮膚(ひふ)や毛髪(もうはつ)のしくみ、あるいは感染症(かんせんしょう)や衛生管理(えいせいかんり)の知識など、いろいろ勉強しなければならないことがあります。
また、実技ではパーマネントのあてかたや指定された髪型(かみがた)に整えるなどのテストを受けます。ちなみに、理容師免許(りようし・めんきょ)を持つ床屋(とこや)さんとのちがいのひとつは、ひげそりの有無(うむ)。美容師免許ではかみそりを使ってはいけないんです」(福井)

「それから、実際にはどこか希望する美容院・美容室の試験を受けて採用(さいよう)されれば、ようやく働くことができるという順序になりますね」(小澤)

 

※理容師と美容師の仕事の違いは?
理容師は、頭髪(とうはつ)を切ったり、顔そりなどの方法により、容姿(ようし)を整える仕事。美容師は、パーマネントウエーブ、結髪(けっぱつ)、化粧(けしょう)などの方法により、容姿を美しくする仕事という分け方ができます。

 

美容師になるためのストーリー

 

 もちろん、すぐにはお客さんの髪を切らせてはもらえないと思いますが、大体どのくらいの期間でできるようになりますか?

 

「それは美容院・美容室ごとにちがいますし、その人の努力や技術の進歩にもよりますが、2〜3年は修行期間が必要です。なかには3年経っても、ずっとシャンブーだけやっている人もいますし・・・。髪の毛は一度切ってしまうと元にもどりませんから、私もはじめてお客さんの髪を切った時は、本当に緊張(きんちょう)しました」(福井)

「頭髪(とうはつ)を切る練習をする人形のことをウイッグといいます。修行時代は、お店の営業時間が終わった後、それをモデルに夜遅くまで練習することが日課(にっか)ですね」(井上)

「そう。修行時代は、仕事で失敗したり、お客さんにも気を使って、夜は技術を磨(みが)くために練習するなど、時間がいくらあっても足りない毎日でした。それでもなかなか技術が上達しない時には、この仕事に向いてないのかなと思った時期もありました。でも、結局はどんな仕事もそのくり返しで成長していく。だれもが通る道なんですね」(小澤)

■美容師の仕事とは? 〜お客さんとのコミュニケーションが大切〜

 美容師の1日の仕事ってどんなことをしているのでしょうか?

 

「美容師は、お客さんの髪をカットしたり、整えたりするのがメインの仕事です。それからお客さんに清潔・安全で気持ちよい空間を提供(ていきょう)するために、仕事前、仕事の合間、仕事の後に行うお掃除(そうじ)も大切な仕事。
また、当店では週に一度はお店をしめてから皆(みな)で勉強会を開いています。これは、美容師に必要な新しい知識や技術を学んだり、カットモデルをよんで練習する時間ですね」(福井)

 

 ファッションや美容の世界は流行もめまぐるしいから、そうした日々の努力が必要なのね。では、美容師に向いているのはどんな人なのでしょうか?

 

「美容師として技術があることはもちろんですが、この仕事はお客さんと1対1なので、人と接することが好きな人がいいですね。実は、美容師ってみなさんが思っている以上にしゃべることが多い仕事なんですよ(笑)。そして、人の話を上手に聞けることも重要。美容院にはそれこそ幼児(ようじ)からお年寄りまであらゆる年代の人がやってきます。そうした人たちと分けへだてなく話したり、話を聞いたりすることができなければなりません。そのためには、日ごろからさまざまなことに興味を持つことも大切ですね」(福井)

使用するヘアカラーでいっぱいの棚(たな)
使用するヘアカラーでいっぱいの棚(たな)

 

 なるほど。オシャレ好きなだけじゃなく、人と接することやいろんなことに興味を持つことは仕事の上でも大切なのね。では、仕事の中で大変なことは何ですか?

 

「どんなヘアスタイルにしたいか、どんな雰囲気にしたいかなどをお客さんと話し合いながら理解して、髪を切らなくてはいけません。美容師としては、そこがいちばんむずかしいところかもしれません。頭のかたちや髪のクセは人それぞれです。仮にお客さんがファッション雑誌(ざっし)にあるモデルの髪型にしてほしいといっても、それをそのまま当てはめるのではなく、お客さんの要望を聞きながら、その人に合ったバランスの良いヘアスタイルに仕上げてあげることが大事なんです」(小澤)

「そう。お客さんの趣味(しゅみ)とか生活スタイルとかをより深く知っている方が、イメージに合った良い提案ができる。だから、お客さんと十分コミュニケーションをとることが重要なんです。逆に、どんな髪型にしたいかを言わない人がいちばん切りづらいんですね」(福井)

「それから、仕事中はずっと立ち仕事なので体力勝負なところもありますね」(井上)

パーマにするときはこんなにカラフルな道具を使います
パーマにするときはこんなにカラフルな道具を使います

洗髪(せんぱつ)スペースもゆったり
洗髪(せんぱつ)スペースもゆったり

 

 それでは、美容師になって良かったと思う時は?

 

「お客さんの笑顔を見たときですね。お客さんは髪型を変えたいとか、気分を変えたいなどいろんな気持ちで美容院に来ると思うんです。そうした際、最後に鏡を見て笑顔で帰ってもらえることが何よりの喜びです」(福井)

「お客さんのイメージどおりの髪型に仕上がって喜んでもらえたり、心地よい時間をすごしてもらっていると実感したときはやっぱりうれしいものですね」(井上)

 

 ところで、美容師さんにとって「ハサミ」は欠かせない道具ですよね。

 

「ちょっとでもハサミの形が変わると使いづらく思うくらい微妙(びみょう)なものですね。たとえば、他の人のハサミを使ったりすると、すごく切りづらい。だからハサミは定期的に研(と)ぎに出して、手入れは怠(おこた)りません」(福井)

腰(こし)にさげたシザーベルトにはたくさんのハサミが!
腰(こし)にさげたシザーベルトにはたくさんのハサミが!

 

■手に職をつける、やりがいのある仕事

 最後に、将来、美容師になりたいと思っている子どもたちにメッセージを!

 

「先ほど話した通り、いろんな年齢(ねんれい)の人と会話するので、自分自身がいろんな体験や経験を積んでいることが大切。だから、ふだんからオシャレやいろんなことに興味持ってチャレンジしてみることです。みんながいつも通っている美容師さんとお話してみるのもいいかも」(福井)

「技術があればずっと続けられる仕事で、やりがいがあると思いますよ」(小澤)

「短大に通っていたころは、将来何をやりたいかが漠然(ばくぜん)としていました。ふつうの人と比べて遅い決断だったので不安もありましたが、"ここでやりたいことをやらないと後悔する"と思って、美容師の道を選びました。美容師に限らず、みなさんも自分のやりたいこと、得意なことをみつけてがんばってください」(井上)

 

お店のシンボル「ハンモック」に腰かけて
お店のシンボル「ハンモック」に腰かけて
今回取材にご協力頂いたお店の情報

店名:
  hammock smile(ハンモック・スマイル)
定休日:
  毎週火曜日 第1・3月曜日
営業時間:
  9:30〜19:00
住所:
  川崎市高津区溝口3-7-10石塚ビル2F
電話番号:
  044-811-9801

 

 ハルカ先生からみんなへのおねがい。今回のインタビューを読んで、何か意見や質問があったら、お問い合わせフォームからメールを送ってね。それでは、次回はどんな仕事に出会えるか楽しみにしていてね!